英語の悩み

"Sorry. My English is not good."

"I am sorry. I don't speak English well."

何度この言葉を耳にしたことでしょうか?聞くたびに胸が疼きます。

「ああ、その気持ち分かる!」という思いと、「大丈夫だよ、絶対しゃべれるようになるから。」と近寄って励ましたくなる気持ちに包まれます。

私は24歳の後半に渡米しました。自分の理想と現実とのギャップに落ち込む毎日でした。自分の英語力の至らなさに、穴にも入りたい気持ちで毎日を過ごしていました。紆余曲折を経て、現在は、アメリカ人向けに心理カウンセリングを提供し、英語で他のカウンセラーの育成にもあたっています。文化や言葉の壁を越えて、人間同士としてつながる瞬間、それは言葉では表現しきれないものがあります。

長年、英語がうまく喋れず悩んでいる日本人の方のカウンセリングに当たっていて、英語が「喋れる人」と「喋れない人」の違いがよく見えてきました。

もちろん、文法や語彙力、発音といった技術的な問題もあるのですが、多くの人々は心理的な面が障害となっている場合が多いようです。それは、元々の自信のなさや、コミュニケーションスキルの問題であったりします。性格的な要素も考えられます。間違いを犯す事を極度に怖がったり、恥ずかしい思いをしたくないといった人々。真面目な性格で、教科書で習った通りに喋ろうとする人々などは、伸び悩む傾向が多いようです。それに加え、日本人の人の多くが、アメリカ人(特に白人)に対して引け目を感じたり、自分の拙い英語のせいで相手に迷惑をかけているのではないかと不安になる人もいます。これらの心理的なつっかえが取れてくると気持ちが楽になり、英語が楽に口をつくようになります。英語の「ノリ」が身に付いてきます。「あ、私、なんか今スムーズに英語喋れてた!」という瞬間が増えていきます。

更には、文化的背景の知識を少しづつ増やしていくことも助けになります。日本人は仕来りや慣習を大切にする民族ですね。その枠の中で、いかに他の人の迷惑にならないように礼儀正しく行動していくかを、日々の生活のなかで実行していきます。アメリカ人との付き合いのなかでは、この枠組みが一気に外されるわけですから、不安になるのもしょうがありません。アメリカでのこの枠組みが少しづつわかっていけば、どのように行動していいのか分かっていきます。

まとめると、、、

  1. 基本的な英語力をつける(ほとんどの人が既に身につけています)
  2. 心理的ブロックを取り除く
  3. 文化的背景を理解する

私の提供する心理カウンセリングでは、2を中心に、1と3をガイドしていきます。心理的ブロックに関しては、今のやり方のズレを少し直すことで取れていく人もいれば、過去の自分の育った環境や過去の経験を深いところから見つめていき解消していくことで取れていく人もいます。1に関しては、他にいろいろな本などが既に提供されているので、私は学びのガイドに徹します。3においては、実際の私自身の経験もシェアしながら、日々の生活の中で出てきた疑問をカウンセリングしていきます。

この3つの側面がうまく回り始めた時に、英語がよりスムースに出てくるようになるでしょう。想像できます?のびのびと言葉の壁を気にせず、アメリカで生き、アメリカ人と友達になり、毎日を楽しく生きていくこと。

きっと可能です。